抜歯後に痛みが一週間以上も続くような場合、ドライソケットになっている可能性があります。ドライソケットとは、抜歯したところの骨がむき出しになってしまっている状態のことです。
抜歯後のドライソケットを予防する方法をご案内します。
ドライソケットの予防方法
何度もうがいをしないようにしてください
抜歯後は、口の中に血がにじむのが気になって何度もうがいをしてしまう方が多いのですが、過度なうがいは、せっかくできた血の塊（血餅）をはがしてしまい、骨が露出した状態になり、ドライソケットの原因になります。
何かを吸うような動作は極力控えてください
ストローで飲み物を飲んだり、鼻をすすったり、強く咳をしたりすると、血餅も一緒に吸い出してしまう可能性がありますので、できるだけ避けてください。
喫煙はしないようにしてください
喫煙には血管を収縮させる作用があるため、酸素がうまく運ばれず、傷の治りを遅らせてしまいます。抜歯したところの治りも遅くなるため、ドライソケットになりやすくなってしまいます。
血が止まりにくくなることは極力控えてください
飲酒、激しい運動、熱いお風呂など、血液の循環がよくなる動作は、血が止まりにくくなり、血餅ができにくくなります。抜歯当日は、これらの行為を控えるのが望ましいでしょう。
舌で傷口を触らないようにしてください
抜歯した後は、傷口に食べ物がひっかかったり詰まったりして気になるものですが、食べ物と一緒に血餅をはがしてしまうことがあるため、あまり頻繁に触らないようにしてください。また、舌で傷口を開いてしまうことで細菌感染が起こり、ドライソケットを引き起こすこともあります。
硬い食べ物は食べないようにしてください
硬い食べ物が傷口にあたると、傷口が開いて治りを遅らせる原因になります。抜歯後は、傷口に食べ物があたらないように、ゼリーやヨーグルト、お粥など軟らかいものを食べるようにしてください。また、食べないと体力が落ちてしまうので、栄養はしっかり摂るようにしてください。
十分な休養をとって体調を整えましょう
体の抵抗力が下がると、もともと不潔になりやすい親知らずの周りの細菌が活動し、細菌感染のリスクが上がります。また、疲れているときは痛みも出やすいので、休養をとって体力の回復に努めてください。
我慢せずにご相談ください
ドライソケットは、過度なうがいを控えることや、十分な休養をとったりすることで、リスクを下げることができます。
当院では、可能な限り痛みやドライソケットが生じにくいよう配慮して抜歯を行っておりますが、術後に痛みが強く出てしまった場合は、我慢せず、すぐにご相談ください。
