入れ歯・ブリッジ・インプラント(欠損補綴)

それぞれの治療方法の良さをお伝えし、納得して選んでもらい、「美味しく食事を楽しめる」ための治療を行います。

入れ歯・ブリッジ・インプラント(欠損補綴)について

  • 歯が無いままにしておくリスク
  • 歯が無くなってしまった時の治療方法(入れ歯・ブリッジ・インプラント)

歯が無いままにしておくリスク

歯がない状態のままにしておくと、かみ合わせや身体にさまざまな影響を及ぼします。また、将来的に多くの歯を失ってしまう可能性もあります。

歯を抜けたままにしておくと起こる影響

1│かみ合わせが悪くなる

歯がないところの両隣の歯が移動して傾いたりするので、かみ合わせが悪くなります。かみ合わせが悪くなることにより、噛むたびに顎がズレるような場合は、顎関節症を引き起こすこともあります。

2│抜けた歯とかみ合う歯が伸び出る

自分の歯は、垂直に力が加わると0.05~0.2mmほど骨の中に沈み込むといいます。抜けた歯とかみ合う歯が、力がかからなくなることによって、伸びるように出てしまう可能性があります。

3│他の歯がもろくなる

残りの歯に余分な力がかかることによって、健康な歯に負担がかかり、歯の寿命に影響します。

4│噛む力が衰える

特に奥歯は1本ないだけでも、噛む力は30~40%も低下するといわれています。噛む力が衰えると、食べ物をよく噛み砕かずに飲み込むようになるため、消化器官に負担がかかります。

5│発音障害を引き起こす

歯のすき間から空気が抜けることで、会話(発音)がしづらくなります。

歯が無くなってしまった時の治療方法(入れ歯・ブリッジ・インプラント)

歯がないところの治療方の選択肢として、ブリッジ、義歯、歯科インプラント治療があります。これらを欠損補綴(けっそんほてつ)といい、治療を進めるうえで、必ず患者さんに対して、治療方法ごとの利点や欠点、治療後のことについてしっかり説明いたします。

治療法は、メリットが大きいからという一方的な考えで決めつけるのではなく、患者さんの意見を聞いて、患者さんの立場にたって情報を提供し、それぞれの治療方法を選んでいただいています。

まずは、それぞれの治療方法の一般的な説明と利点・欠点をご説明します。

義歯(デンチャー)

入れ歯は、人工歯のついた床を残った歯にバネ(クラスプ)を引っ掛けて固定します。欠損が1本だけの場合から、歯が全て無い場合まで対応できます。

義歯のメリット

  • 取り外しが可能で、お手入れがしやすく衛生的に使用できます。
  • 保険が適応されます。(保険外の場合もあります。)

デメリット

  • バネによる隣の歯への負担が大きくなります。
  • 咬む力が健康な状態に比べて30%~40%くらいになります。
  • 口の中で動きやすく、痛みが伴うことがあります。
  • 発音しにくい場合があります。
  • 違和感があります。

ブリッジ

ブリッジとは、歯の代わりになる人工の歯(ダミー、またはポンティック)を、歯がない部分の周囲の歯のかぶせ物と一体になる形でつくったものです。周囲の歯を土台にして、歯がない部分の人工の歯を支える方法です。

ブリッジのメリット

  • 固定式なので違和感が少ない。
  • 保険が適用されます。ただし、歯の本数によっては適用外となる場合もあります。
    (保険外の人工歯の素材を選択することにより、天然の歯に近い審美的な修復も可能です。)

デメリット

  • ブリッジを固定する為に両隣の歯を削る必要があります。
  • 支えとなる歯には大きく負担がかかります。
  • 歯肉との間に食べ物カスがつまりやすく、口の中が不衛生になりやすいです。
  • 空気がもれて発音しにくい場合があります。

歯科インプラント治療

インプラントはあごの骨にインプラント(人工の歯の根)を植え、その上にかぶせ物をして歯を再現する方法です。

インプラントのメリット

  • 骨から固定されているので違和感はありません。
  • 元の歯と変わらないように噛むことができます。
  • 元の歯と変わらない見た目にすることができます。

デメリット

  • インプラント埋入後、骨とくっつくまで数ヶ月時間がかかります。
  • インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラントの周囲は歯周病にはなります。天然の歯と同様に定期的なケアが必要です。
  • 外科手術を伴うため、一部の持病をお持ち方は受けられない場合がございます。
PAGE TOP